ここでは飲食店の開店までの流れをわかりやすく説明して行きます
まずは何から始めればいいの?
それでは簡単に説明して行きましょう、気になるポイントは目次からどうぞ!
開業までの7ステップ
- どの様なお店にしたいか?
- 店舗を探そう!
- 内装・外装のイメージは
- 資金の準備をしよう
- 申請手続きは?
- メニューを決めよう
- 作業工程を考える
なんかいろいろ工程が多くて大変そう、、、
そんな事はないよ!それでは順番に説明していくよ
飲食店を始めよう!(コンセプトとは)
『誰に・何を・どこでを意識しよう』
飲食店を始める際にまず決めなくてはいけないのはコンセプトです、どんなお店にしたいのかまずはお店のコンセプトを決めましょう。
コンセプトを決める際にまずは『誰に・何を・どこで』を決めましょう、どこからでも構いません、まずは自分が大切にしたいコンセプトから決めましょう。
ばたさんのお店のコンセプトはどうしたの?
私は『自宅で仕事をしたい』というコンセプトを最優先に決めました
まずは、1番大切にしたい事から決める事で他のコンセプトも見えてきます、私は自宅でお店をやる事を最優先に考えましたので、住宅街で営業する事を考え
- 誰に:近所の主婦層 30代〜60代
- 何を:パスタやサンドウィッチ、コーヒーなど軽食中心
- どこで:自宅(住宅街)
という感じで他のコンセプトを決めました、『お酒を出したいから駅前など交通の利便性が良い場所』や『オフィス街でお店を始めるなら働く方に向けて定食』など決めれるコンセプトからマーケティングを考えましょう
私は『自宅で仕事ができたらいいのに』をコンセプトに自宅を改装しカフェを始めることにしました。
どこでも開業できる訳じゃない!?
『飲食店が開業できない場所があります!』
物件を探す際に確認を行わなくてはいけない事があります、以前に飲食店を営んでいた店舗(居抜き店舗)などは問題はありませんが、新しく飲食店を始める店舗や、自宅でカフェを開業する際には以下の2点を確認しましょう。
- 用途地域を確認しよう
『用途地域とは』簡単に説明しますとそのエリアに建てる建物を制限しよう!という感じですね、静かな住宅街を選んだのにいきなり家の隣に工場などができたら困りますよね?
開業を行おうとしているエリアにはカフェが開業できるのか?『家を探している方は住宅メーカーもしくは不動産の担当者』『持ち家の方は市役所』に確認するのが1番です。
店舗を契約して開業を考えている方も飲食店が営業できる場所なのか確認を行いましょう!
飲食店のできない地域があるんだね
物件を探す際には必ず確認しましょう
- 住居エリアと店舗エリアを明確に分ける事
自宅を改装し店舗とし利用しながら住居として住む際には上記の通り、自身が暮らすエリアとカフェとしてお客様を迎えるエリアは分けなくてはいけません、自宅のリビングにお客様を呼びカフェとして営業する事はできません。
同じ理由として自宅のキッチンを併用して営業することもできません!
店の内装・外装を考えよう
『設計はプロに、見積もりは必ず2社以上からもらおう』
コンセプトが決まり、店舗の場所が決まれば内装・外装を決めて行きましょう、あなたの希望の店舗を思い描きながらイメージを担当者に伝えましょう、店舗の設計には消防法や内装制限などいろいろな法律に関する事がありますのでプロにお任せするのが1番です、DIYなどご自身でされる場合は気を付けましょう。
内装にも法律で決められたルールがあるんだね
内装・外装についての費用を抑えるポイントは後ほど紹介いたしますが、飲食店の開業資金の多くはこの内装・外装費になります、少なくとも2〜3社の見積もりを取りましょう、費用もそうですがデザインもいくつか候補をもらい決めましょう、『1箇所に決めて話を進めた方が、、、、』なんて事はありません必ず相見積もりを取りましょう。
私が自宅を改装した時の失敗例を載せてますこちらも参考に!!
開業資金はどのくらい?
開業資金はいくら必要か、おおよそになりますが1畳(約0,5坪)当たり10万円〜25万円程度です、私は店舗を借りていた際は約20坪 自宅を改装した際は約12坪(25畳)を店舗スペースにしました。
費用の内訳は以下の通りになります
- 内装工事費(客席スペース)
- 外構工事費(駐車場・エントランス)
- 厨房機器
- 備品(椅子・テーブル・食器など)
私が実際にかかった開業資金の初期費用は
店舗にて開業の際は約600万円
自宅をカフェに改装した際は約300万円掛かりました。
次は費用を抑えるポイントを紹介します
費用を抑えるには!
『使えるものはそのまま使おう、中古も利用しよう』
費用を抑えるポイントはいくつかあります、自宅を改装する利点を活かして費用を抑えましょう!
内装工事費は現状を利用する事で削減する事が出来ます、古民家を使った古民家カフェや、和室を利用してお家カフェなど現状を利用することで費用を抑えれます。
外構工事費を抑えるポイントは駐車場です、駐車スペースをコンクリートにするのか、そのままにするのかで大きく費用が変わります、私は4台分の駐車スペースにコンクリートを施工しました、その費用だけでも80万円程度かかりました
そのまま土のまま使用するのはおすすめしませんが、数台はコンクリートを施工し残りは砂利を引くなどし費用を抑えることをおすすめします。
厨房機器は中古をおすすめします、厨房機器を新品で揃える際は100万〜300万円程度かかりますが中古で揃えた際は費用を15%〜30%抑える事が出来ます
あまり私はおすすめしませんが、フリマなどを利用し購入出来れば費用をもう少し抑える事は可能ですがその際は補償や修理などの対応は出来る様にしましょう
リースは費用抑えるという点ではおすすめはあまりしません、リースは初期費用こそかかりませんがトータル費用は高くなります、『機器費用+メンテナンス費用』を月々に分けて払うと思いましょう、費用を抑えるために利用するというより管理もお任せしたいという方はリースも視野に入れましょう
備品購入費用を抑えるポイントはあまりこだわらないという所かと思います、おしゃれな高級店を開業する訳ではありません、自分のお店のコンセプトに合わせ購入していきましょう
調理師の資格はいるの?必要な手続きとは
『カフェを開業するのに調理師免許は必要ありません!』
飲食店を開業するのに必要な手続きは衛生責任者の資格の取得と飲食店の営業許可申請が必要です、こちらは担当の各市町村の保健所に届出が必要になりますので厨房図面や周辺の詳細地図などを持って申請に行きましょう、事前に2週間〜3週間程度の余裕を持って訪問しましょう、図面での訂正などが入る可能性がありますので厨房図面ができた時点で1度相談に訪問する事をおすすめします
衛生責任者の資格について調理師免許のお持ちの方も、講習は免除されますが衛生責任者の資格は必要ですので必ず申請しましょう
申請後に保健所の担当者の方が実際に店舗に訪問し図面に間違いが無いかなどの点検を行い完了となり晴れて営業する事が出来ます、訪問には日数がかかる可能性がありますのでオープンの日程など決めている方は気を付けましょう。
保健所にはいきなり行くのは心配だな、、
そんな事はありません!親身になっていろいろ教えてもらえますので、まずは気軽に市町村の管轄の保健所に相談に行きましょう
メニューを考えて、単価を決めよう
メニューを決める時に材料費を意識し価格を決めましょう、飲食店では『材料原価』と言います、一般的には『材料費+人件費=売上の60%』が適正と言われております
概ね飲食店の材料費の比率は提供する料理のジャンルによって変わりますが、売上の25〜40%を意識しましょう
メニューの価格は単体で見るのではなく全体で見ましょう、下記にあるメニュー表の様にある程度の価格帯は合わせる事も大切です、あまり価格の設定がバラバラになるとメニュー表がわかりにくく注文するお客様の為になりません。
自宅カフェって結局どうなの?
- 固定費が安い
- 交通費が必要なし
- 住宅購入費用に銀行ローンが使える
- 仕事とプライベートの線引きが難しい
- 近所付き合いが必要
- 部屋数が減る
良い所はなんと言っても固定経費が安い所です、テナントを借りて開業する場合の家賃は場所や広さによって変わりますが月々の家賃が約12万〜20万円程度必要になります
自宅をカフェに改装する事で家賃は必要ありません、改装費用や固定資産税などはかかりますがテナントを借りるよりは固定費の削減ができます。
交通費も自宅が職場であれば必要ありません、環境によっては車の所有すら必要なくなる場合もあります、ガソリン代や車にかかる費用も削減できます。
店舗面積が住居の面積の半分以下の場合に金融機関でのローンが使える可能性があります、新たに自宅を新築や中古物件の取得を行う際にも利用できますので1度金融機関に相談しましょう。
私もローンを使用し中古の戸建てを購入して改装しました!
悪い所は自宅がそのままプライベートの空間になりますので家庭内での自身の時間が取りにくい所があります、
1番に私がデメリットに感じているのは近所付き合いです、近所の方が1番のお客さんになってくれますので町の集まりなどは可能な限り参加しています。
常連になってもらえるのでメリットにもなります!
増設ではなく改装を行う場合は部屋数が減ります、現状だけではなく将来を見据えて考えましょう、店舗を借りるのか、自宅もしくは物件の購入を迷っている方は下記の記事を参考にしてみてください。
⇧⇧ 実際の売上や初期費用の詳細はこちら!!
まとめ
飲食店の開業までの流れはそこまで難しい事ではありません、担当箇所の管轄がしっかりと分けられていますし、当時20代の私でも知識がない所からスタートし、無事にお店をオープンする事が出来ました。